どうも、さなぎです。
また今回からくだらないことを書くよ。
「さなぎ」という男は、それはもう生まれた時から捻くれた性格で、泣きながら駄々こねる周りの友達を馬鹿にして幼少期を過ごしていたレベルだ。
不幸にもそのまま育ってしまったので、当然趣味というのも所謂一般ウケするものを嫌っていた。
音楽に関しては特に家族の影響もあるのかもしれない。総じて有名曲というのはあまり聞いてこなかった。勿論、教養レベルでは知っていたけども。
中学時代はまだ僕も幼かったから、僕の好きな音楽はウケると思っていたし、周りに必死に布教活動をしていた。聴いてくれる友達は沢山居たけども、自分と同じくらいハマってくれる人とは出会えなかった。
そんなこともあって自分の趣味が理解されることはほとんどないことを自覚したし、いつしか布教活動はしなくなってこっそり聴くようになった。
高校に上がって多少世界は広がり、僕の好きな音楽にちゃんとハマってくれる人が出来た。それはとても嬉しいことだったけども、どうやら僕の愛は少し重いらしい。距離感みたいなものが存在している感覚は否めなかった。理解されないことは理解しているつもりでも、やはりこれは悲しかった。
大学に入った。案の定、どっぷりハマってくれる人は居なかった。でも一緒にライブに行ってくれる人は出来たし、沢山は話せないけど、多少なら許してくれる。
バイトを始めた。ちゃんと語り合える人に始めて出会えた。嬉しかった。でも居なくなってしまった。もう会う機会はほとんどない。
はい。
僕はこんな感じでずっと過ごしてきた。
気持ちの解放。
好きなものを語り尽くせる環境というのは何もないところからは生まれない。声はどこまででも遠くへ行ってしまい、やがて消える。語り尽すには声が反響する壁が必要なのだ。その壁の形は聞き手によって変わる。斜めを向いていては跳ね返っても結局どこか行ってしまうのだ。
つまり僕は正面から向き合ってくれる人をずっと探していたのかもしれない。正面を向いた壁は声を反響させて僕にまた返してくれる。
だから僕はこのアカウントを作って良かった。
ここには僕よりも僕の大好きなコンテンツに詳しい人が沢山いる。僕の声を受け止めてくれる人がいる。壁には、声を受け止めて自分の意見を添えて反響させるオマケまで付いているのだ。
こんな素晴らしい空間はなかなか無い。
今までも趣味をつらつらと書くSNSはやってきたけども、ここまで僕を見てくれる場所は初めてだった。趣味に関わらず、もしかしたら今までの人生で一番僕を見てくれている場所かもしれない。
悲しく見えるだろう。別にここでも大手ではないのに笑
僕は趣味に生きる人間だ。自分の人生どうだっていいし、生活クオリティは目と耳の幸福度で上げていく。
それさえあれば良い。
この信念は変わることがない。いくら理解されなくてもずっと僕は好きな事だけを考えて生きてきたからだ。本当にそれだけで充分だ。
ただ寂しいというか、残念だった。こんなに素晴らしいコンテンツを知らないなんて勿体ない。そういう感情ばかり抱いていて、周りの目なんて気にせず趣味に没入していたつもりだったのに、実は周りの目ばかり気にしていたのだ。心の何処かではやっぱり皆に分かって欲しかったんだろう。
大変な性格だ。
それに気付けたのも、やはり理解される感覚を味わったからだ。
今までは我慢していたんだなってようやく分かった。
僕がキャスやらブログやらで自分を語るようになったのはこれまで特にやってきたわけじゃない。
始めたのは「このアカウントなら大丈夫かもしれない」と思えたからだ。
正当な評価とか、そんなことは気にしてないし、僕の言葉で何かを感じてほしいなんて全く思ってない。でも、その声が反響する空間に初めて入ったら、声を出してみたくなるだろう?
いや、壁という表現は少し殺風景かな、今はもうキャッチボールと言った方がいいかもしれない。本当は壁当てぐらいで良かったのに、いつしか色んな球種で飛んでくるボールを捕るのが大変になった。
ありがたい。本当にありがたい。
そしてダサい。僕が今まで抱えてきた愛は大きすぎると思っていたけども、皆のキャッチャーミットには簡単に収まる程度だった。井の中の蛙も大概に。
SNS上の普段のやりとりや雑談配信、僕の声が誰かに書かれたり、自分で書いたり。
日々楽しい。笑ったり、語り明かしたり、酒飲んだり、歌ったり、歩き回ったり、泊まったり、一緒に感動したり。ここはアミューズメントパークか。フリータイムいくらだ。
僕はここに居てもいいんだ。
某サードチルドレンなら「おめでとう」と言われまくるシーンだ。
これは意外に分からない人が多そうなネタだったかな。
さて
今回は何が言いたかったかというと、御察しの通りだ。
もうなんか言葉にしなくていいよね。
こんなセンチメンタルな気分にピリオドを打ちたいから音楽でも聴こうかな。それも悪くないよね。バイバイ。
それでは、また。