どうも、さなぎです。
このブログは前回執筆した「Sincere Grace考察編」の続きになります。
まだ前編を読んでない方々は、ぜひ下のリンクから読んでみてください!(読んでなくても内容的には大丈夫かも…?)
↓↓
ということで、始めていきましょう〜〜!
もくじ
3. 2曲の役割
このブログでは主に「透明できれい」に触れていくのですが、その前に改めてアルバムにおける「Sincere Grace」と「透明できれい」の役割について整理していきたいと思います。
前編の冒頭でも記載した通り、この2曲はアルバムの最初と(実質)最後を担っており、アニソンおじさんから彼女たちに向けたメッセージがたくさん詰め込まれていますよね。
その中身を見ていく前に、まずは外堀というか、アルバムのパーツとしての"とあるお約束"について、話していきます。
ズバリ
UNISON SQUARE GARDENアルバムあるある、「枚数ギャグ〜〜〜!!」
?????????
例えば
8枚目の最新アルバム「Patrick Vegee」の1曲目
「Hatch I need」はイントロとアウトロに
…Hatch I need, Hatch I need, Hatch I need…
というフレーズがあるのですが、この「ハッチアイニード…ハッチアイニード」の連呼が「8枚(目)」に聞こえるんですね。
また、2曲目の「マーメイドスキャンダラス」が「マーメイドの〜」と始まることで「…ハチ…マーメ」ともなります。※(追記:2021/11/08)
7枚目のアルバム「MODE MOOD MODE」の1曲目「Own Civilization(nano-mile met)」でも
冒頭で歌う「nano-mile met(ナノ マイルメット)」が「7枚目」に聞こえます。
つまりダジャレですね……!!
個人的に、彼が噛んでるアルバムを最初に聴くとき、このダジャレが入ってくるかどうかが気になりポイントになってまして…
今回の「Sincere Grace」では、ダジャレはないものの、イントロや間奏で「ワン」という声が聞こえます。
アルバム名である「DIALOGUE+1」とも重なるので、枚数カウントに含まれるかはアレなんですが、、、
まあそういう楽しみ方もあるよ〜!っていうのと、この曲が1曲目用に作られた証明にはなるのかなって思いました。
そして今回のテーマでもある「透明できれい」に関しても、別のお約束が仕込まれてまして……
こちらは最早恒例の
「ラララ~」が"終わり"を表す
というやつです。
例えば皆さんの一番なじみ深いところで言うと「ぼくらは素敵だ」の後半も「ラララ〜」と全員で歌う部分がありますよね。
他アーティストへの提供曲でも、ラスト曲でこの手法が用いられることは多いです。
例えば
・Hello, future contact! / 内田真礼(1stアルバムラスト曲)
・鳴り響け!桜新町讃歌 / 夜桜四重奏(キャラソンアルバムラスト曲)
などですね。
ちなみに夜桜四重奏のキャラソンアルバムをリリースした時に、この「ラララ〜」を「大団円」や「We are the World感」と、どこかの番組で言っていた記憶があります(もう8年前だから曖昧…)
なので、逆にこの手法を用いたということは、「透明できれい」がラスト曲の立ち位置であると逆算出来るわけです。
はい。
こんな感じで、あらかじめ曲ごとにアルバムにおいての立ち位置を決定していることが分かったところで、彼が「透明できれい」をラストに持ってきた意味を考えていきましょう。
4. 「透明できれい」
前編では「Sincere Grace」の全歌詞を考察するという無謀な挑戦をした訳なのですが……
アレは歌詞が少ないから出来たというだけで……
今回はあんな無茶はしません、死んでしまうので。
ということで、今回は順番に気になる部分を見ていきますね!
section 01
抱きしめたいのは形あるもの
だけじゃないんだよ ねえわかるかな
君の声だってさ ちゃんと聞こえたよ
だけどなんにも返せてないよな
前編で何度も書いた絆や未来、確信、愛情などは、全て目に見えないものです。
つまり、DIALOGUE+はこれまで
目に見えないものの大切さ
を歌ってきたんですね。
「抱きしめたい」というのは「おもいでしりとり」のしりとりセリフでも用いられていましたが、あの曲自体が愛情をテーマに歌っていたこともあり、目に見えないものに対して愛or愛着があるような意思が感じられます。
「ねえわかるかな」は「Sincere Grace」にも同じ歌詞がありましたし、やはりここも大切なものは何か"理解してもらうこと"に繋がってくるのかなと思いますね。
(前編では、これからの未来において、ファンに活動の意図を理解してもらうことが必要不可欠だと考察しました)
そして次に、この曲の大きなテーマとなる
君の声
の登場です。
「君の声」といえば、「好きだよ、好き。」の
聞かせて、君の声をいつでも!
が彷彿とされますが、その前の歌詞
世の中に少しでも僕を待つ誰かがいるってこと
から分かるように、「君の声」は君の
存在証明
に使われています。
(誰かがいる→だから声を聞かせてって流れですね)
そして、今回の「透明できれい」に戻ると、
一つ前の歌詞で見えないものの存在について述べていたことから、「君の声だってさ」も同様に見えないものとして並列していますね。
つまり、見えないものを追う彼女たちの目標に「君の声」も含まれているということです。
ややこしくなってきましたが、この場面はもう少しだけ深堀りしていきます!
「聞こえる」という表現は「Sincere Grace」の頭
聞こえてるよ そうやって始まれ
でも登場しており、ここでもちゃんと音が聞き取れているということに注目していきましょう。
「好きだよ、好き。」で「聞かせて」と言っていた彼女達が、今回は「聞こえた」と言っている状況。
つまり、この「聞くこと」というのは「Sincere Grace」考察で述べたように、"鼓動(進むべき道)"と"成長"を表すのに必要不可欠な要素であったわけで、しかも今現在は既にその条件が達成されていることになります。
ニュアンス的に「周りの音が聞こえる」って、少し知見が広がったというか、ちょっと大人になった感覚がありますよね。
そういう意味で、彼女達の成長が感じられる部分なんですが……そこから一転
だけどなんにも返せてないよな
というネガティブな発言が出てきます。
なんとも上げて落とされた気分……。
なぜそんなことになったのでしょうか?
そもそも、彼女達の成長を考えた時…
先程、目に見えないものには「君の声」も含まれていると書きましたが
「他の見えないものはまだ追いかけているのに、君の声だけはクリアしてるの?」
と思いませんか。
つまり、聞くことで知見は広がっているものの、それだけじゃ不十分なのでは…?という思考になります。
であれば、その声を返すまでが1セットだと考えるのが自然ですよね。
ファンからの声に対して、それを対話(もしくはパフォーマンス)で返してやっと目に見えないものの条件がクリアというわけです。
じゃあどうすればクリアできるの~??って感じですが、、、
彼女たちのライブは、今までオンラインや客席を減らしての公演がメインになっており、ほとんど物理的にファンからの声援を聞くことが出来ていません。
この「返せてないよな」には
まだ彼女達が成長途中であること
の表現と同時に、情勢(時期)的にも完璧な「君の声」が聞けていない点から
まだその段階ではない
という意図が組み込まれているのではないでしょうか。
まあどちらにせよ、今のままでは駄目だ、ということですね。
ファンからしたら「なんにも返せてないとか言うなよ…そんなことないよ……」って感じだし、何言わせてんだばかやろうこのやろう!!なんて決して思っていませんよばかやろうこのやろう。(というか、ここの鷹村さんの歌い方かなり好みです、考察関係ないですが。)
section 02
雨に濡れた約束はプリズムみたいに光る
だけどそれだけで終わるなら僕たちががんばってる理由にならない
雨という単語なんですが、ちょっと派生して UNISON SQUARE GARDEN「春が来てぼくら」の冒頭
咲き始めたたんぽぽと
雪になりきれずに伝った雫
なんか 泣き顔に見えた気がして
思わず傘を差しだす
が僕の頭を過りました。
※因みに「春が来てぼくら」の歌詞は、おじさん本人も自信作だと自負しており、現在の思考回路をベースとしているはずなので、聴いたことない方々は聴いておくとおじさんの思考が分かりやすくなるかもしれません。
要は何が言いたいかというと、この歌詞の"濡れたモノが泣き顔に見える"という表現から、「透明できれい」の歌詞に戻った時に「約束」もそういう立ち位置に置かれているのではないかと考察できるんですね。
次の「プリズムみたいに光る」がポジティブな意味に聞こえることからも、「約束」自体はポジティブなもので間違いないのですが、雨に濡れたという表現を付け加えることで、少しネガティブチックにしている感じです。
(まあ普通に考えて雨に濡れた物がポジティブにはならないと思います)
ところで、「約束」というのは「ぼくらは素敵だ」の
約束だよ いつまでも心を繋げ
から、絆を表していることはお分かりかと思いますが、これって"メンバー間だけ"の話だったということに気付きます。
つまり、そこに"ファン"は含まれていなかった。
これこそが雨に濡れている理由なのではないでしょうか。
むむむ……じゃあ約束って意味ないのか…?
多分そんなことはなくて、約束自体はポジティブのままでいいと思います。
その理由は、プリズムみたいに光るモノから虹が連想できるからです。
虹と言えば……もうユニゾンファンならそれだけでハッピーな気持ちになると思いますが、ユニゾンには「フルカラープログラム」という歴史的大名曲が存在するんですね。
この曲は虹をテーマに書かれており、インディーズ時代から彼のバンドを支えてきた本当に大切な楽曲です。
つまり、虹という単語は彼にとって特別な意味を表しており、「約束」が虹みたいになってるって書かれてたら脳死で「大切な物なんだな」って思っていいですよ(暴論)。
それを踏まえて、この部分の歌詞を整理すると
・現時点でメンバー間の約束(絆)は虹色(最高潮)である。
・だけどそれだけでは頑張ってる理由にならない。
・なぜならその約束にファンが居ないから(雨に濡れている理由)
という感じです!!
次、サビに行きます~!!!
(あれ、全歌詞はやりませんって言ってここまで全部考察してね…?)
大丈夫です、多分ここから少しずつ減っていきます(白目)
section 03
どうしようもないくらい今が好きだよ
透明できれいでそしてあったかい
ここで
現在のDIALOGUE+楽曲を語る上で絶対に外すことが出来ない、「今」という単語についてもう一度考えていきたいと思います。
ここから先の考察は""ガチ""です。
はい。
前編で散々書いたように、これまでDIALOGUE+は「今の大切さ」を歌ってきました。
そして、その中で出てくる今とはピンポイントで過去と未来を区切る意味だったり、彼女達の成長を切り取った一瞬というニュアンスが強かったと思います。
ですが、冷静に考えて
「今」ってどっからどこまで?
ってなりませんか? この瞬間のみ?期間0秒?
…いや、多分実際にはもっと大きな時間が含まれているような気がします。
つまり、「今」にも"期間"が存在するんですね。
その証拠をいくつか挙げていきます。
まずこのアルバムに収録されている新曲「アイガッテ♡ランテ」では
旅は 点 点 点 じゃないんだよさ 丁寧に線で線で繋げメモリアル
とあり
旅=彼女達の活動記録
だと考えると、まさしく点でなく線で繋げと言っています。
ここは最初
点=年(時間)
で捉えるという考察をしていたのですが……(以下、ザックリメモです。読まなくてオッケー)
アイガッテ♡ランテのサビ直感メモ。大体いつもと同じで過去ブログ読んでくれればなんとなく〜って感じ。 https://t.co/7gMVxnMmsj pic.twitter.com/3NES5fhBI7
— さなぎ (@sanauti8910) 2021年8月16日
それ以外にも、「今」を点で捉えないという意味で解釈することが出来ると考えました。
もう一つ、DIALOGUE+とは関係ないのですが、田淵智也作詞作曲でお馴染みの
共鳴レゾンデートル / 内田真礼
の考察をした際、
"確かな「今」を繋げることで、求めている未来が完成する"
という結論を出しました。("時間"というのは"今"を繋げて出来ている的なニュアンスです)
これはモロですね。
「さなぎによる田淵曲を100倍楽しく聴けるようにするキャスまとめ」第3弾です!!
— お茶 (@ochamaaya) 2019年10月25日
さなぎさん(@sanauti8910)との考察を読んでみてください!!😆 pic.twitter.com/odiqjXLPEQ
※こちらはフォロワーさんが僕の考察を記事にしてくれたものです。面白いので良かったら読んでみてください!!
また、「共鳴レゾンデートル」に似たニュアンスとして「好きだよ、好き。」の
今を歌い続けよう
があったり……
そして最後。「透明できれい」のラスサビ
今を大切に進もう
などなど、つまり「今」には厚みがあって、決して一瞬ではないことが分かったと思います。
まあ散々書きましたが、要は何が言いたいかというと
"透明できれいでそしてあったかい今"
というのは、かなり分厚い期間が含まれているのではないでしょうか。
それこそ前編で書いた「決してゴールではない、絆が強く結ばれた"宝物"の今」もこの期間内でしょう。
※あの時「これがSincere Graceというタイトルに含まれた意味の一部」と書いたのは、こういうことです。
ややこしいので、ちょっと整理しますと……
「Sincere Grace」と「透明できれい」は今という概念全体を表していて、そこにはこれまでのチャレンジだったり、絆だったり、君の声だったり、目に見えない様々な要素が詰まっているのではないでしょうか。
そして
この"透明できれい"で濃密な今を大切に続けていくことで、それは大きな時間の流れとなり、やがて僕たちが目指す未来に到達できると考えられます。
はい。もうオタク(総称)でもバッチリ分かるように書くと
今のうちにしっかりポケモン厳選しておかないと、後(未来)で試合にならなくなるぞ!!
だから今って大事だよ〜〜
それが重なって未来になるよ〜〜
的な感じですかね!!!(これ合ってる??笑)
……さてさて、メインのお話が終わったので、ここからは少し緩くやっていきますね。
輝きたい場所は絶対におんなじ
輝きたい場所というのは、勿論メンバー間での統一意識もあるかと思いますが、ファンともおんなじであると言いたげですよね。
section 02で"虹"の話がありましたが、
虹=輝きたい場所
と捉えるのであれば、あれはメンバー間だけで起こりうる現象だったので、それは「ファンが居ても同じでしょう?」というイメージです。
では、その"輝きたい場所"って実際なんじゃらホイ!みやはr…
section 04
ステージは次々新しくなる
だから一息つく場所探そう
その一息の間に 君と話したい
変わり続けて変わらぬ僕らだ
ここ、めっっっちゃ田淵智也っぽくないですか!!?!?!
この曲の中だと一二を争うぐらい"それっぽい"部分だなって思います。
まあ全部個人的な感覚なんですけどね(ちなみにもう一つは落ちサビの部分です)
というのも、例えば「好きだよ、好き。」の
一生懸命生きていても嫌な事は訪れるから
連絡して集まってくだらないことをしよう
また、UNISON SQUARE GARDEN「三月物語」の
その指が動かないなら 休みにして紅茶でも飲みに行こう
など、二番で一旦休憩しがちなところが雰囲気あるなぁと思うわけです。
そして、その大事な休憩でファンと意見を擦り合わせようとしている点からも、前編の結論に書いた「ファンに理解してもらうこと」が関わっているように感じました。
ここで新しく登場した"ステージ"という単語はお察しの通り、先ほどの"輝きたい場所"に繋がってくるのではないかと思うのですが、もう少し後で詳しく書きますね。
section 05
さっきまでいた君がもしいなくなってしまったら
寂しいとか悲しいとかで説明したくない
単純に嫌だ!
ここは……前編のあとがき②を読んだ方なら分かると思います…(マジでこの歌詞見た時はマインド一致すぎてビビりましたね…)
はい、要はオタク(総称)の言う「モチベが上がらない」に対して、どう対処していくか、どう理解してもらうかを考えているってニュアンスで捉えると良いのかなぁと思っています。
そしてその対策として…2サビに入るわけですね。
section 06
どうしようもないくらい好きになってね
違う 僕たちがさせなきゃ
どうやったらいいかな 悩んでるより
やってみよう それが一番いいはずだ
今回、アルバムの帯にもなっているフレーズですね。(写真が下手ですみません)
UNISON SQUARE GARDENのCDにも毎回こういったキーフレーズが帯に記載されており、ファンの間では発売日の密かな楽しみになっています。
歌詞の中身は割とシンプルに捉えていいかなと思うのですが、前編やsection 05で書いた「ファンに理解してもらう」ことの回答として、「好きになってもらう」ことを選択しています。
しかも「どうしようもないくらい」です。
その理由は「好きだよ、好き。」の
君がそばに居て欲しいから
ねえ ねえ 好きだよ、好き
といった感じで
そばに居てもらうこと=好きであること
が成り立つので、section 05の「君がもしいなくなってしまったら」という不安に対して、「どうしようもないくらい好きになってもらう」ことで対処しようと考えたんですね。
その後すぐに「違う」と入るのも、健気で前向きな印象を受けます。
めちゃくちゃDIALOGUE+っぽい歌詞だなぁと。
また、帯の「どうしようもないくらい好きになってね」だけ見た場合に、彼女達の活動や、魂のこもったアルバムを愛してほしいという、ファンに向けた「呪い」になっているのも粋な部分ですよね~!
しかもこのセリフにはもう少し意味があると思っていて…
というのも、UNISON SQUARE GARDENでも「10% roll,10% romance」の帯には
4年後もどうせ君が好き。
と、今回に似たような文章が書かれていたことがあるんですね。
これはこの曲の歌詞にある
知りたいけど4年ぐらいは後でもいいか
に影響されています。
つまり、ここでは歌詞の中で
「4年ぐらい後でもいいか」
と思った理由を
「4年後もどうせ好きだから」
といったように帯で回答する少しロマンチックな演出が施されているのが分かります。
つまり、今回の「どうしようもないくらい好きになってね」という帯も「ファンに理解してもらうこと」や「これからの新しいステージに必要なこと」の回答として、採用されたのではないかと考えることが出来ました。
(帯の工夫これからもやって~~)
section 07
夢ってのは 叶えたら 夢じゃなくなる?
もしそうだとしても もう一回 目指すんだ
僕らだけが見れる 僕らだけの夢を また、ちゃんと!
こことsection 08もそうなんですが、やたらとスペースで区切られてるのが少し引っ掛かります。(どこかでスペースの位置にもこだわりがあると言っていたので、考察する時は必ず歌詞カードで確認するべし)
※僕はアルバム買ったらとりあえず歌詞カード全部写真撮ってます()
このスペースを使った"溜め"は「また、ちゃんと!」という歌詞の様に、一旦気持ちの整理をしたいみたいな意図があるかもしれませんね。
さて
夢が叶うで連想されるのは、今回超頻出の楽曲「好きだよ、好き。」の
僕の夢が叶うその日は 君に最初に伝えたいな
でしょう。
つまり、夢が叶ったら君はすぐに知ることになりますよね。
そして、夢が叶ってしまうということは
夢じゃなくなる→夢がなくなる
に変換できます。
そうなると
君が僕を嫌いになる時は 僕が夢を捨ててしまう時だ
の条件に引っ掛かってしまいますよね。
何度も言っていますが、この曲では「好きになってもらうこと」を絶対命題にしているので、嫌われるわけにはいきません。
こういった理由からも、夢をもう一回目指す必要があるのかなと思います。
section 08
君と見たいよ 輝いてやまない景色を
その景色を見て嬉しすぎたなら ちょっと泣いていいかな
見ていて欲しい その瞬間も 僕らを
田淵智也っぽいゾーンその2。(感覚)
輝いてやまない景色は手前で何度か出てきた「輝きたい場所」から見た景色だと思われます。
また、ここでいう「輝きたい場所」というのも、僕の考察で何度も出てきた
彼女達が星である。
という点から
星たちが輝く明るい未来
のようなイメージで捉えることができますよね。
つまり、この部分は
未来で成功した姿を一緒に見たいね〜!!
的な感じです(そのまま)
更に
その輝かしいステージに立つ姿を想像した時に、きっと今までのライブや楽曲であれば泣くことはマイナスになりがちだと思うのですが、ここで初めて嬉し泣きが許されていますね。
実は、この涙が輝きたい場所を作り出すトリガーになっているのでは…!!?
と考えています。
涙を流すという行為で思いつくのは、section 02でも出てきた「フルカラープログラム」のサビ
涙キラキラ西の空に光る
です。 そして、これを
涙が光って虹になる
と捉えるなら、section 02〜03で考察した
輝きたい場所=虹
の証明になるのではないでしょうか??
……ちょっと整理しますね。
section 02では、既にメンバー間の絆がプリズムみたいに(虹みたいに)光るほど成熟しているにも関わらず、それだけではダメだ言われていました。(頑張ってる理由にならない)
ですが、この先の未来でファンと共に最高のステージを作ったとき
その瞬間に流れた涙によって、ステージは虹色に輝く場所になる
という事になりませんか?
つまりつまり、
ファンを巻き込むことで発生するこの虹こそが頑張ってる理由になり得るという話です。
はい。
結論を言うと、輝きたい場所というのは
彼女達(星たち)が文字通り、
ステージ上で輝く未来という意味であり
それはファンと一緒に進むことで発生する
虹の輝き(頑張ってる理由)
でもある。
って感じですかね。
ちょっと泣いていいかな
このセリフは
メンバー、ファン、チーム全体
これまでDIALOGUE+に関わってきた全ての人たちに許された特権なのかなぁとも思います。
……めっちゃいい歌詞だなぁ。
※個人的にこの曲で一番彼っぽい歌詞だと思っていますし、僕の一番お気に入りの部分でもありますね。
section 09
どうしようもないくらい好きになってね
大丈夫 僕たちがさせるから
透明できれいでそしてあったかい
今を大切に進もう
輝きたい場所で輝きたいから
どんな道だとしても 負けたりしないでね
君と僕らでさ 作ろうよ 未来を
ラスサビです。
正直、ここまででほとんど語り尽くしてしまったので、あまり言うことがありません()
ただ、一つだけ気になるのは
負けたりしないでね
の部分ですね。
ここって、誰から誰に向かって言ってるのか問題が発生してませんか??
実はこの問題って過去にも言及していて、「あやふわアスタリスク」の考察ブログでも
どうか自分のことは嫌いにならないで
↑この部分についてあれこれ悩んで、結局「メンバー間の言葉」として片付けました。
今回においても「ぼくらは素敵だ」のサビで
絶対負けるもんか!
と言っていることから、「負ける・負けない」の部分については彼女達の言葉で間違いないのですが、じゃあ同じように
「負けたりしないよ」
的な、覚悟を決めるセリフじゃダメだったんでしょうか?
というかそもそも、負けたりしないでねってマンガで例えるなら「決勝で待ってるぞ」みたいな"もう既に勝ってるヤツが言うセリフ"ですよね。
この発信側と受け取り側で差が生まれている状況を考えると、メンバー間の覚悟(確かめ合い)というよりかは、その差を埋める為に誰かを鼓舞しているように思えます。
そう考えると僕の中では2パターンあって
1つ目は、前編で言及した
彼女達がファンに"おいでよって手伸ばした"シーンです。
「Sincere Grace」は彼女達の活動をファンに理解して貰うことが命題になっていた為、彼女達と同じステージにファンを押し上げる意味合いがあったと考えられます。
そういう意味で、これから先の未来を一緒に過ごす為に「どんな道だとしても負けたりしないでね」と言ったのかもしれません。
つまり
メンバーからファンに向けて
のセリフですね。
2つ目は単純に
Pからメンバーに向けて
のセリフです。
これまでいくつもの課題を提示してきた上で、輝かしい未来に向けてエールを送る意味合いもなくはないのかなぁと思っています。
この場合
3つ目(え?)として
P→メンバー→ファン
の構図で繋げて考えることもできるので、都合が良いですね。
ここは皆さんの意見も聞いてみたいなぁと思う部分でもあります…!!
section 10
きっと素敵だよ
ステージはこうして新しくなる
だから僕らはまた息をした
素敵という言葉は良いですねぇ……
彼が「きっと」と使う時は「絶対に」という意味合いが強い気がしているので、彼女達の未来は絶対に最高です。
いぇい。
さてさて、この曲の途中から出てきた「ステージ」とやらは、ここで新しくなるそうです。
そのステージが輝きたい場所になるまで、ファン共に進んでいく事になるんでしょうね。
その為には、当然
彼女達の活動が続いていかねばなりません。
UNISON SQUARE GARDEN「シューゲイザースピーカー」では
どんなヒットソングでも 救えない命があること
いい加減気付いてよ ねえ だから音楽は今日も息をするのだろう
という歌詞があり、
"音楽"が決して万能ではないこと
を指し示しています。
だから、その万能ではない
"音楽"を続けていくことが必要
だと述べているんですね。
これを踏まえると
「息をする」というのは「生きることor続けること」と「歌うこと」(歌う前の呼吸)の両方を表現していることが分かります。
彼女達が歌う
という今の積み重なりがあってこその未来です。
だから
この願いを最後の曲の最後のセリフに持ってくることが、アルバムを締めるに相応しいと思ったのではないでしょうか。
…ってことで、考察おしまいです!!!!
今回の考察は、何か結論付けるというよりも、個人的に引っ掛かった部分の共有みたいな形でしたが……いかがでしたでしょうか。
僕の頭の中を出来るだけ細かく言語化したつもりなので、上手く伝わってるといいなぁ。
多分、このブログに辿り着く方はTwitter経由の場合がほとんどだと思いますので、ぜひぜひ拡散、感想ツイートなどよろしくお願いいたします!
ここまでお読みいただきありがとうございました!!
あとがき
このブログで伝えたかったことは、もう本当に全部書きました。
やっぱこの曲すげ〜〜〜〜!!!!
曲考察という、僕自身あまり必要性(?)を感じていない行為に対して、こんなにも真剣に向き合ったのは、たまたま僕が
DIALOGUE+ファンの中でUNISON SQUARE GARDENにちょっと詳しいから…
ってだけです。
……ほーん。(ほんとだよ)
皆さんはそれぞれ違ったルーツからDIALOGUE+を好きになって、きっとこれからもそのルーツを尊重した上でファンを続けていくと思います。
そして、その有り余る熱量の変換が損なわれないように、少しでも彼の考えや、運営の方針を予想して言語化し、DIALOGUE+の輪を繋ぐ架け橋になることが僕なりの熱量変換だと思ってください。
(死ぬほどおこがましいですけど)
ここまで1万2000字、前編も合わせたらその倍の文量を偉そうにダラダラ書いてきましたが、結局のところ、僕はただ彼女達の活動が終わってほしくないだけなんですよね。
だから、この考察も本当は発信する必要がなくて。
一人一人がDIALOGUE+と向き合って、これから先もずっと真摯に応援していくことが出来たら……
それだけで未来は明るい(そう彼が言っている)ので、もし万が一そうじゃなくなりそうな時が来たら、このブログを認識合わせにでも使ってください。
あとはまあ、知見を広げるのって単純にファンにとっても楽しいかなと思って…笑
……という感じで
これが僕に唯一出来る、DIALOGUE+の応援方法です。
いつも読んでくださってる皆さん、今回の考察で初めて出会った皆さん、最後まで本当にありがとうございました。
これからはまた小物のブログに戻るので、いつも通り隅っこでボソボソ喋り合いましょう。
それでは、また。