小物語

思ったことを無責任につらつらと。

好意仕様

どうも、さなぎです。

 

初めてアルバムを聴いた時のことを鮮明に覚えている。

3分きっかりに終わる曲から間髪入れずに始まる2曲目が大好きだった。

12曲目が聴きたかっただけのはずが、そこに辿り着くまでに魅了されていたのだ。

 

初めて円盤を買って再生した時のことを鮮明に覚えている。

NHKホールの席を「自分だけの場所」と表現したMCが衝撃だった。

 

当時は東横線が遅延してて、武道館めちゃくちゃギリギリに入ってさ、スタンドのすんげえ後ろで1曲目を浴びた時のこととか。

 

コーストの真ん中で暴れてるオレンジTのお兄さんが横にいたと思えば、僕より華奢なお姉さんは気にせず腕振って踊ってたりとか。

ちょい上ぐらいの若者がタオル掲げて写真撮ってたり、酒飲んで騒いでてちょっと怖かったり。

 

バイトの友達と終電までどのアルバムがいいか議論したり。

Zepp東京でライブ見た後に夜行バスで声優のお渡し会に行ったり。

そういやバイトの友達は幕張一緒に行ったけど、そこでインフルかかってシフト代わったこともある。結局なんかよく覚えてないけどケンカして向こうがバイト辞めた。

 

芸術劇場が縦に長くて落ちないでねみたいなMCしてたこととか。

中野で今話題の政治家が来てるのを見かけたこととか。

 

サークルの好きな女の子に突然捨てられてボーッとしてたらFC先行逃したこともあった。

あの子、僕と仲良くなるために全曲聴く〜つってCD貸してたわ。まずはそこからって思ったんだろうね。いまだにちょっとトラウマ。

 

横アリの後ろが家族4人連れでホッコリしたり。

 

SNSの知り合いに泊めてもらって、初めて一人で遠征した時のこととか。

 

仲良くなったフォロワーがどんどんハマって嬉しかったり。

雪降ってんのに半袖で友達と待ってたらJKに笑われて逆にちょっと嬉しかったり。

 

つーか舞洲はマジで記憶ないね。泥まみれの靴と、意識朦朧としてたことしか覚えてない。

 

あとB面ツアーでコーストが金木犀の匂いした時もあったんだよな。あれ別のフォロワーも言ってたから演出だったんだろうか。

 

静岡行ったら知り合いに今回のツアー何点?って聞かれたり。笑

 

よく分かんねえウイルスにビビりながら座って見てたことあった。いやもうみんな全然気にしなくてさ、人間にビビってたよ僕は。

 

採血してぴあアリーナ行ったら腕痛くてウケたり。

 

リバイバルもなぁ、映像で見てた景色が広がってて、なんつーか…良いんですかこれって感じだったな。

 

絶対に良いセトリになると思って期待してたシングルツアー目前で大好きな人と会えなくなって。

気を紛らす為じゃないとは言い切れなかったけど、とにかく今を楽しく過ごすために、行ける公演に全部行って、必死に生きてた。

あと落ち込んでる友達も誘った。

 

アンコールツアーは全然チケット取れねえしさ。

ここら辺からやっぱり人気バンドなんじゃないかと思ってたよ(?)

 

電飾がチカチカしてるツアー見てほーんと思ってたらNEXT最高だったり。

 

そういや新宿であの子と実質共演した時はマジでドキドキした。

発表されたタイミングで友達から「絶対行きたいですね!!!」って即LINE来た。

最後の最後で歌詞間違えて顔赤くなる相方も良かったよな。

 

あとなに、逆に最近のが記憶薄いかもな。

外出た瞬間終わったわとか(?)

 

結束バンド最高だったなとか?

今夜〇〇が極まりますとかいうMCでゾクッとしたり?

 

ってな感じで。

まあキラキラしてるものもトラウマも沢山ありまして。

なんていうかさ、この為に生きてきたって思う時もあるんだけど、シンプルにずっとそこに居たから今も一緒に居るって感覚が一番近いのかも。

 

僕の人生の半分ぐらい、頭の片隅にはこのバンドが居て、時折救ってもらって、繋いでもらって。

生きがいなのかな。よく分かんねえ。

好きではあるんだけど、綺麗な言葉で表現することの意義は感じてない。

 

あ、あと自由とか、ロックバンドがどうのとか、響いたり、教えられた記憶もない。

別に解釈違うファンはいくらでもいるじゃんね。

マジでなにも学んでないかも。教訓とかなんもなし。

 

ただ見てたら勝手に大人になってたわ。

 

そんだけでございます。

 

でも少なくとも、このバンドが居ない人生は想像つかないかもね、流石に。

 

意外と僕の歴史はこのバンドと共にあったんだな。へえって感じだ。

ふと、この選択は合ってるのかなとか思ったけど、そもそも気にしたことなかった。

でも不思議と間違ってる気もしないんだよね。

 

頭の中と目と耳と、つーか全身の細胞にこびり付いた思い出とかイズムみたいなもんが、大体の場合は生きづらさとして働くクセに、時折あって良かったなとか思ったりする。

それは多分、今日も明日も明後日も。

 

……これだ。

 

これこれ。

 

あー、スッキリした。

 

それでは、また。