小物語

思ったことを無責任につらつらと。

最高にカッコイイロックバンド UNISON SQUARE GARDEN を知ってほしい

どうも、さなぎです。

 

何度かこのバンドについてブログを書いたことがあるが、このタイミングでまた書くのには理由がある。

 

2019年7月24日でUNISON SQUARE GARDENが結成15周年を迎えるのだ。

 

そして今年はアニバーサリーイヤーとして沢山ライブがあったり、記念アルバムが出る。

 

ということで、これを機にユニゾンに興味を持って欲しかったり、少し興味がある人には思い切ってライブ行って欲しかったり、そんな感情が芽生えてきたので拙い文章ではあるがこのバンドについて改めて語りたいと思う。

 

因みにこのブログは主に僕のツイッターのフォロワーさんを対象にしているが、誰でも伝わるように努力して書くので検索から来た人も是非読んでほしい。

 

逆にユニゾンを知ってる人にとってはほとんど意味のないことばかりなので、適当に流し読みしてね。

 

🍵

 

1. 魅力って何?

まずはこのバンドの魅力について。

 

これを書くにあたって少し自分でも振り返ってみたんだけど、「何がきっかけでハマったか」という明確な理由が思い浮かばなかった。(あれ?)

 

とりあえず思い付いたものを挙げるとすると

 

・透明感のあるボイス

・キャッチーなメロディ

・圧倒的なライブパフォーマンス

 

この3つが大きいと思う。

 

ボーカル斎藤宏介のハイトーンボイスは聴く者を魅了するし、ベース田淵智也が書く曲はいつだってキャッチーだし、ドラム鈴木貴雄のパフォーマンスは誰が見ても圧巻だ。

 

こんな最高にイカした3人が仲悪いと言いながらも何だかんだ15年続けてるバンドがUNISON SQUARE GARDENなんだけど、やっぱり僕は楽曲が素晴らしいから聴いてほしいっていう面が一番だと思った。

 

じゃあ具体的に何が素晴らしいんだ、キャッチーって何だ。って聞かれたら上手く言葉に出来ないから困ってしまう。軽々しくこうだと言えるようなものでもない気がするし。

 

ただ僕はまあそれなりに音楽が好きで軽く嗜んできたわけなんだけど、初めてユニゾンのアルバムを聴いた時に「ここまで心が踊る音楽のオンパレードは初めてだ」と感じた。

 

つまり、僕にとって「なんか楽しそうな音楽だなぁ」とか「身体が揺れる」とか「自然と口ずさんじゃう」みたいなそういうちょっとした音楽にハマる瞬間が沢山詰め込まれている箱がユニゾンのアルバムであった。

 

明確な理由が書けなくて申し訳ないが、一人のオタクの体験記でなんとなく察してほしい。

 

因みに僕が初めて聴いたアルバムは3枚目の「Populus Populus」だった。後で詳しく説明するが、僕はこのアルバムの最初の2曲で完全にハマってしまった。本当に良い曲揃いだよ。

 

2.オススメについて

「オススメはありますか?」

 

ありがたいことによく聞かれる質問だ。だが、それに対して僕がいつも返している言葉は「すぐには答えられません」である。

 

理由簡単で、十人十色という言葉があるように、人それぞれハマる曲が違うからだ。100曲を超える中から1つに絞るなんて僕には出来ない。優柔不断なのだ。

 

ただ、今回ばかりはそういうわけにもいないので、ある程度に絞ってオススメしていきたいと思う。

 

…いや、やっぱり無理だ。

 

そうだ、こうしよう。全7枚のアルバムの概要を書くので、そこから自分に合った1枚を探してほしい……という形でどうだろうか。ユニゾンのアルバムは1枚1枚個性的なのできっと自分が一番聴きやすい物が見つかると思う。

 

よし、順々に行ってみよう。

 

1.「UNISON SQUARE GARDEN

バンド名がタイトルになっているというありがちな1枚目。このアルバムを一言で表すなら「若々しさから見える多様性」だろうか。アニメタイアップやフェスなどで最近のユニゾンを聴いたことがある人なら少し驚くぐらい声のトゲが目立つ。若い。歌詞も世の中に喧嘩を売るような挑戦的なものが多い。しかし、収録されている楽曲の幅が広く、「ユニゾンは色々できる」と思わせたい意思が見えるのが特徴だ。現在のライブでもこのアルバムから入る曲は少なくない。当たり前だけど、この頃から一曲ずつの完成度が高いということだ。

 

これは「アルバム数枚程度ユニゾンを知っていて、もっと詳しく知りたい」人向けのアルバムになりそうだ。

 

2.「JET CO.

僕が思う一番の問題作だ。前の1stアルバムですら挑戦的だと言ったのにも関わらず、更に攻めた楽曲が多いと思っている。最近はあまりライブでやることがない曲ばかりだが、このアルバムの最後に収録されている「23:25」という曲は今でもライブで定番の人気曲になっている。とてもキャッチーで良い曲だ。この他にも歌詞は尖っているのにどこか優しい雰囲気が滲み出ている物が多く、そんな不思議な世界観が漂っていて病みつきになってしまうのが僕にとっての問題作である所以だ。

 

これは「1stをしっかり聴いた後に聴いてほしい」アルバムだ。

 

3.「Populus Populus

先に説明した、僕がハマったきっかけのアルバム。正直「ここからUNISON SQUARE GARDENが始まった」と言っても過言ではない。正確に言うと、今のユニゾンの原型となるアルバム構成がされているということだ。前2つのように若々しさではなく、純粋に自分たちが思う楽曲のカッコよさを追求しているような感じがする。そんな感情から生まれた楽曲達は本当に全てカッコよくて、ピックアップなんて出来ない。全曲余すことなく聴いてほしい。1〜2曲目で引き込まれ、中盤には感動を。終盤には無敵感を得るだろう。

 

このアルバムは「最近の曲は知ってるけど、次は何聴こうか」と迷ってる人にはかなりオススメだ。

 

4.「CIDER ROAD

3枚目の究極にバランスの取れたアルバムから更に「ポップ」を追求したアルバムになっている。激しい曲もあるが、少し落ち着いた優しい音楽が多い。余談だが、実は僕の周りだとこのアルバムが結構人気だ。綺麗な歌詞が多いので、歌詞カードを見ながら聴くことを推奨する。あとはアルバムの最後にライブのド定番になっている「シャンデリア・ワルツ」が収録されているので、チェックしておくと良い。

 

これは「激し目より少し落ち着いた音楽が好きな人や、田淵が書く歌詞の世界観が好きな人」に強くオススメしたい。

 

5.「Catcher In The Spy

前回の「ポップ」な感じから打って変わって「ロック」に焦点を当てた5枚目。とにかくサウンドがカッコイイ曲ばかりでライブでも盛り上がるものばかりだ。リード曲である「天国と地獄」やアニメタイアップとして有名な「桜のあと」などフェスに行っている人なら一度は聴いたことがあるのではないだろうか。因みにこれも余談だが、僕がウキウキしながら買ってきたこのアルバムを最初に聴いたのは僕の母で、ネタバレ食らって家中を転がりまわった思い出がある。

 

これは「元々ロックバンドが好きな人や、ノリノリで音楽が聴きたい人」にぜひ手を伸ばしてもらいたい。

 

6.「Dr.Izzy

3枚目から「ポップ」や「ロック」に派生させ、全てを進化させた彼らが生み出した6枚目。「ユニゾンを解剖する」というキャッチフレーズがつく程にユニゾンらしさを詰め込んだ形になっており、ノリノリの音楽、ふざけた歌詞、媚びないスタンス、これ1枚で全てを味わうことが出来る。バンド史上最もヒットした「シュガーソングとビターステップ」やオシャレなMVとして話題になった「mix juiceのいうとおり」など有名曲も多数収録されており、まるでアトラクションを楽しむ感覚で聴くことが出来る。

 

これは「シュガーソングとビターステップしか知らないし、とりあえずそれも含めて他のも聴いてみようかな」感覚で聴いても今のユニゾンを知ることが出来るお得なアルバムだ(そういう風に作ったのかもね)。

 

7.「MODE MOOD MODE

これが最新アルバムだ。まず名前が間違えやすい。真ん中だけ違うので気を付けてね。これに関してはもう完成されてしまっている、と言うべきだろう。アルバム史上最多のシングル曲を収録しており、頭でっかちなアルバムになることが予想された中、それと同等クラスの新曲をぶち込み強引に中和させたような感覚だ。逆にどれがシングルなのか分からないぐらいバランスが取れてしまっていて、非の打ち所がない(元々だけど)。全12曲、全て色が違うので説明のしようもない。なんなんだこれは、いい加減にしてくれ。

そして最後に収録されている「君の瞳に恋してない」はシングル曲じゃないのにも関わらず、僕は正直「シュガーソングとビターステップ」を食った思った。残念ながらそこまで認知はされてないんだろうけど、それぐらいのポテンシャルの曲がウジャウジャ入ってるとだけ伝わってほしい。

 

もはや説明じゃなかったけど「とりあえず、ユニゾンに少しでも興味がある」なら聴いておいた方が良いよ。

 

はい、長すぎたので御察しの通り各々の最後の文だけ読めば大丈夫である。

 

因みにフルアルバムの他に10周年記念で発売されたベストアルバム「DUGOUT ACCIDENT」というのもある。そんでもってこれは「シングル曲なし」という変態チックな物になっており、一見古参用に思われるかもしれないが、これはライブでド定番の曲が詰め込まれてる超お得でオタクなアルバムなのでもしライブに行ってみたい!と思った人がいたら聴いておくと粗方網羅出来る。

 

3.ライブについて

ここまで読んで割とお腹いっぱいな人が多いだろう。ついて来てるだろうか。僕はもう半分飽きてる。しかし、僕が伝えたかったことは寧ろここからなのだ。今まで書いた約3800字は挨拶だ。宜しく頼むよ。(自分に気合いを入れる)

 

さて、今まで楽曲について書いてきたが、じゃあ聴いたらそれで終わりか?とそんな訳がない。是非、ライブに足を運んでほしいのだ。

 

彼らのライブは年中やっていて、多いときは40公演を超えたツアーを回る。それにライブ会場にも気を配っていて、出来るだけ色々な地方で行うことでファンが遠征せずに済む仕組みになっているし、良い音が聴ける丁度いい箱の大きさを選んでいる。

 

曲を書いて、CDを出して、全国のファンに生の音楽を届けて、またその間に曲を書く。

 

このサイクルを当たり前のようにずっと続けられるのも彼らの凄いところだ。しかし、それを誇ることもない。当たり前だと言い張るのだ。

 

そんな「当たり前」のライブスタンスについて少し述べていきたい。

 

僕のブログを読んだことがある人なら大体分かってるだろうから何度も書いていてしつこいかもしれない。まあそれは僕も同じ気持ちなので我慢してほしいんだけど、 ユニゾンのライブは「煽らない」をモットーとしている。

 

理由は簡単で、純粋に音楽を楽しみたい人がいるから。曲中に皆で声を出したり拍手したり、それをやるのは勝手だけどわざわざバンド側から言って強制させるべきではないというのが彼らの言い分だ。一体感至上主義のライブに一石を投じる、彼らはそれをし続けたことで今のスタンスを確立させた。

 

手を挙げるのも声を出すのも君の勝手だけど、程々にね。そんな感じ。というか、今やそれさえもライブ中に口にしない。ただステージに立って、楽器を弾いて歌って、帰る。一見寂しいかもしれないけど、彼らはたった2時間弱の中で精一杯音楽を聴かせてくれると考えたらどうだろうか。

 

「ユニゾンのファンはバッチバチにカッコ良くてふざけた音楽を聴きに来てるのであって、周りの知らないファンと何となく声出したりして自分達の音楽をかき消させることなんて望んでいない。そうでしょ?」と言わんばかりに敢えて何もしないのだ。当然、その通りだ。

 

その捻じ曲がったような絶妙な信頼関係で成り立っているのがUNISON SQUARE GARDENのライブということになる。

 

こう書くと意外に敷居高いのかと思われるかもしれないが、そうではなくて逆に「何も知らないまま行っても疎外感が一切ない」ということだ。それにクラシックみたいに静かにしないと怒られるのかと言われればそうではない。好き勝手やっていいのだ(程々にね)。

 

僕はこのアカウントで1年間声優アーティストファンであるみんなの気持ちを見てきたから、勿論これが異文化であることは自覚しているし、どっちが上か下かなんて言うつもりも全くないんだけど、ただ「これはこれでいいんじゃないかな」って思ってくれるような気がしている。

 

現に初めて行ったけど楽しかったと言ってくれる人も多い。

 

予習も一体感も必要ない。周りを気にすることなく、フラっとそこらへんの居酒屋に入るような感覚で暖簾をくぐってしまえば良いのだ。

 

チケットを取ることは容易ではないが、是非縁があったら行ってみてほしい。

 

4.ここが凄いぞ!ユニゾンスクエアガーデン!

軽く読み返してみると、意外とありきたりな事しか書いてない気がしたので、最後に少し細かい推しポイントを書き殴ることにする。

 

まず1つはファンを大切にしているということだ。彼らは最近のバンドではありがちな某動画サイトにMVをフルで載せることは少ない。CDを買う喜びを知ってほしいからだ。

それに伴って配信版も期間を遅らせて発売している。ぶっちゃけCDの売り上げもあるだろうけど、そんなのは多分微々たるもので、今の時代CDを買って初めてフルで聴く喜びを味わえるのも粋なものだ。

CDの帯にも毎度キャッチフレーズが書いてあり、それを確認するのもファンの中では密かな楽しみだったりしている。

 

その次にやはりライブだろう。彼らの演奏技術の高さは群を抜いているし、何より田淵智也が暴れ回る光景は死ぬまでに1回は見ておくことを推奨する。何か少し若返った気分になるからだ。

それにカラオケとかで歌えば分かるんだけど、歌詞が多すぎて息が続かないし、意味分からない造語ばかりだし、こんな曲をギター弾きながら歌うことが出来る人間なんて地球上に斎藤宏介以外いるわけがない。

おまけに腕が何本にも見えるような速度で叩き続ける鈴木貴雄は恐らく身体を改造している。

超人の集まりだ。サーカス団なのかもしれない。あれ?バンド名ってシルクドソレイユガーデンだっけ?

 

あとはアニソン楽曲としても有名な点についても述べておこうか。田淵智也が書く楽曲は「聴きやすい」「楽しそう」「斬新」などで言い表させることがあるが、「1回聴いたら口ずさんでしまうフレーズを作るのが死ぬほど上手い」というのがアニソンに適している一番の理由だろう。これが「キャッチー」と呼ばれたり、アニソンシンガーや声優アーティストから楽曲提供を依頼されることに繋がっている。僕は勝手に「アニソン界の小室哲哉」って言ってるんだけど気にしないで下さい。

 

え?今のセリフで締めるの?

 

5.終わりに

はい、ということで今回は長々と1つのオッサンバンドについて語ったわけなんだけど、御察しの通りそこまで深い話はしていない。

 

とりあえず聴いてほしいって想いを文章化しただけなので、最初に書いたように知ってる人にとっては退屈なものだったかもしれないけど、もしこのブログや僕のツイートでユニゾンに興味を持った人がいたら嬉しいと思う。

 

それに、このタイミングで書いたのにはもう少し理由があって

 

今年の7/27に15周年記念の大きなライブがあるし、秋からまたツアーも始まる。

 

別に今じゃなくても(多分だけど)このバンドは絶対にこれからも続いていくだろうし、もし暫くリリースがなくても素晴らしい曲たちを引っさげて年中ツアーを回っているだろうけど、15周年で某動画サイトにライブ映像が上がったり、色々イベントも目白押しだ。このビッグウェーブに乗らない手はないだろう。

 

つまり、いつだってハマる仕掛けがあるけど、今ハマっておくと結構お得だよ〜〜ってことだ。

 

詳しい曲の紹介や考察については時間があれば今後やっていこうと思っているので、リクエストがあればご自由に。

 

こんな感じで今回はおしまいです。いやぁ、過去最長のブログが出来た。読む方も大変だよね。

 

最高にカッコイイロックバンドは今日も最高にカッコイイよ。

 

これを読んだ物好きの皆さんとライブ会場でお会い出来るのを楽しみしています。

 

それでは、また。